【kissの会 ゲスト投稿no.21】 「はじめての敗北―闘病記―」

2018-05-01  7期生 堀崎さん

 

RSSC本科・専攻科の2年間のリカレント教育を、多くの仲間と充実生活を送ることができました。その学びの成果を生かすのに、生活拠点での生活を始めたところでした。

 

そんな時期2017年3月から6月中旬まで3カ月近くの入院生活を余儀なくされました。1947年に生を受け大病もなく、定年以降充実生活を堪能していました。健康には根拠のない自信があり、歯科以外は自然治癒してきたものでした。明るい生活を始めたそんな時に、招待してないのに最悪の病魔が突然やってきました。

 

2017年の2月七期生総会を無事に終了し、七期生総括を皆さんと痛飲し帰宅。翌日から体調が急変してきたのです。2~3日間で体重が1キロ増加してきたのにはビックリです。それまでも過飲過食傾向でしたので、減食すればOKくらいかな、と軽く考えました。減食を続けても、20日間で15キロ増加する結果。おかしいと思いながら受診することなく生活。息切れ歩行も辛くなって、やむをえず内科医受診するはめになりました。胸部のレントゲン撮影の画像は、悲惨なものでした。両肺が真っ白で肺水腫と浮腫みが体全身に及んで心不全状態。即時横浜労災病院を紹介され、紹介状持参し受診。労災病院に3/3受診日に即日入院。診察医師からは良く生きていましたね、とまで言われしまう始末です。

1カ月近くかけて浮腫みの水を抜くと同時に原因の精査。心室・心房弁と三尖弁の閉鎖不全の弁膜症が主因と判明。心不全状態を発症させていたと解明され納得です。弁の置換手術をしないと、余命3年から5年の宣告を受ける羽目になりました。心臓外科手術に恐怖でしたが、生きたい願望が強く5/8に弁膜症、弁置換手術を実施。

 

置換手術は成功したのですが、麻酔科医師の静脈麻酔が失敗していたのです。麻酔針が動脈を貫き静脈に入っている状態。このミスは起こりえるミスですが、稀有な例だそうです。後日談ですが、主治医から動脈から針を抜く際の失敗で、大量出血死亡になる場合が多く、再手術方法をめぐって1日かかったそうです。結果成功しました。成功例は数少ないので心臓外科医師によれば、全国でも3例か4例だそうで困難な手術だったようです。今回の手術事例を学会報告させてもらいます、のおまけつきです。

 

何とか生命助けてもらえて、心臓外科医師の皆さんに感謝しています。大袈裟ですが、助命した余命を社会に貢献したいと、地域活動を充実させたいと実感しています。先日本科ゼミの皆さんから、快気祝いをしていただき感謝です。卒業して3年たってもRSSCゼミ仲間の絆を実感し、嬉しく思っています。