【KIssの会 ゲスト投稿no.12】 ドイツビールを味わう会

2017-8-16 7期 柴田 修さん

 

8月初旬のとても暑い日、RSSCドイツ愛好会の有志8名で、ドイツビールを味わおうとJR国分寺駅北口の大学通り奥にある「東京インビス」に向かう。インビスとはドイツ語で軽食屋さんという意味のようだが、どちらかというとスペインのバルに近い感じのお店。

 

夕方の4時過ぎ、店主の計らいで通常より早く開店してもらいお店の中へ。店内は20席弱でこぢんまりと、そして照明を若干落とした雰囲気。大きなテレビが壁に掛かっておりサッカーの試合放映がある時には、サッカーファンが美味しいビールを飲みながら集まるお店のようだ。

 

早速、我々も戦闘開始。先ずは、これぞ本場のドイツビールと言われている“レーベンブロイ”の生で乾杯! 渇いた喉にきめ細かい泡のビールが何の抵抗もなく入っていく。「あー、美味い!!」 皆で喉の渇きを癒しながら、ひとしきり付近の殿ヶ谷戸庭園で見た秋の草花の話や元の庭園所有者である岩崎弥太郎の話題、遊歩道「お鷹の道」の行きかえりの様子や「真姿の池」湧水群の話などで盛り上がる。喉の渇きが少し癒えて来た所で、いよいよ4種類のビールテイスティングが始まる。初めのテイスティングビールはドイツ帝国の宰相ビスマルクも愛飲したという“ラーデベルガー”琥珀色をした最高級のピルスナードイツビール、おつまみはピクルス、ザワークラフト、オリーブの漬物。このビールは現在でもドレスデン近郊で最も人気のあるビールとして広く愛飲されている模様。

2番目は“フランツスカナー・ヴァルスビア”小麦を50%使用した上面発酵の薫り高ぁ―い!ビール、おつまみはビールに相性ピッタリのジャーマンポテト。 

3番目は瓶の形に特徴のあるデュッセルドルフの地ビール“ツムユーリゲアルトビア”。因みにアルトとはドイツ語で古い(OLD)の意だとか、このビールは芳醇な香りと強い苦みを効かせ、チョット色が濃く、エールビール特有の風味を持っている。今回のテイスティングビールの中では私の一押しの1本。おつまみは少しハーブの香りがする温かいザワークラフトと、サルシッチャという茹でたてでジューシーなイタリアンソーセージ。このビールにまさにベストマッチ。4番目の1本は非常に個性的でスモークの香りの強い“シュレンケルラ・ラオホメルツェン”。色はかなり濃く一見するとアイスコーヒーのよう、そしてグラスに鼻を近づけると強いスモーキーフレーバーが感じられ、「燻製ビール」の名もあるようだ、因みにラオホとは煙(SMOKE)の意味だとか。私が今迄味わったことのない風味の独特なビールで、おつまみは生ハムとパルミジャーノチーズ。今回のテイスティングで、イタリア食材とドイツビールとの相性の良さを痛感した。

 

テイスティングが終わり、ひとしきり歓談。店内には我々以外に4~6人ほどのお客さんが出入りを繰返している。サッカー中継が無い時は、我々のように腰を据えてではなく、気軽にチョイ飲みをして帰られるお客が多いようだ。最後に、それぞれ自分の飲んでみたいビールを注文。私はやはり英国のペールエールを1パイントグラスでいただき締めとした。午後4時から3時間以上経過した7時過ぎ、美味しいビールと楽しいおしゃべりに酔いしれ、その余韻に浸りながらお店を出て国分寺駅へ。西武線やJR快速、JR各停の電車などでそれぞれ帰宅の途についた。心もお腹も大変満たされた、心地よい一日であった。