【Kissの会 ゲスト投稿no.88】   「自粛下のレジリエントなエクササイズ(1)」

 

2022-10-01  矢野 泰秀 さん

 

皆さん、覚えていらっしゃいますか? 最初に国内でコロナ感染者が報道された日のことを…。2年半前の2020年1月16日であったと思います。(右写真)

 

その後、じわじわと感染は広がり、2月には私の住む横浜の港で香港から戻った「ダイアモンド・プリンセス」号に大量の陽性者が発生したことで、大騒ぎとなり、あっという間にパンデミック状態に陥りました。

 

その後、α,β、Γからオミクロン株と株変異を繰り返し感染者数も、亡くなる方もその数が上積みされています。感染は拡大と減少を繰り返し、現在はこれまでで最も感染力が強いと言われるBA-5が猛威を振るい、7月後半には感染者数が全国で20万人/日を超える日が続く厳しい状況に直面しています。

厚生労働省は16日、中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の国内初患者を確認したと明らかにした。患者は神奈川県の30代男性で武漢市への渡航歴があり、15日夜に国立感染症研究所の検査で新型ウイルスの陽性結果が出たという


子供たちを含めた若年層の罹患比率上昇が、家庭感染の不安をあおり、高齢者は子供や孫たちとの団らんも控えざるを得ない日々が続き、自分の身は自分で守るしかないという救いようのない状況に陥っています(下:NHK表)。

時を同じくして、この2月に起こったロシアのウクライナ侵攻とそれに対する米欧他の制裁措置に起因する資源確保難や食糧不安、流通問題などは既に半年を超えて、世界中を混沌に陥らせています。

コロナ感染防止と社会経済成長とをどう両立させ、円安による不安を克服し、国の安全をどう維持して行くのかが、今、我が国の喫緊の課題となっています。

 

そして、やっとこの危機生活を通して、これまで気が付かなかった平凡な生活に楽しみを見つけ始めています(下:博報堂調査)。個人的な自己満足に過ぎませんが、少し話をさせて頂きたいと思います。 

 

コロナ感染拡大で自粛ムードが漂うまでは、年齢にも関わらず、平日は通勤電車に揺られ、事務所に出て、若者や、女性、シニアの起業相談と、経営サポートに時間を費やし、夕方からはキリスト教神学や、イスラム文化を含め大学での講義への出席,週末や時間があるときは旅行に出かけるというオバーヒート気味の生活を繰り返していました。 

出所:博報堂シニアビジネスフォース×趣味人倶楽部コミュニティラボ「アクティブシニア」緊急調査(2020/4/23)

そして、コロナによる自粛生活が始まったのですが、自粛生活に入る少し前、友からお誘いがあり高尾山登山に出掛け、愕然としてしまいました。頭の中ではまだまだ、身体も動き、体力も十分、問題無いと思って出かけましたが、わずか1時間半程度の山登りがきつくて、きつくて体力と気力の低下を思い知らされました。

 

コロナ感染が拡大し、社会に自粛ムードが拡がり始めたのは、その直後でした。仕事はリモートに切り替えることで通勤電車苦からは解放されましたが、外出頻度は極端に減少し、書斎でパソコンの前に座る時間がどんどん増えて来ました。基礎疾患を抱えていることから、外出を控えることはやむを得ないと思っていましたが、座り続ける時間が増えるにつれ、身体を動かさないのは、精神的にも、体力的にも、これはまずい、なんとか対応しなくては行けないというワーニングランプが頭のなかで激しく点滅し続けました。

 

主治医のドクターにも相談し、下半身、腰、上半身に筋力をつけ、体力維持から強化を目指して見るべきということになり、出来るだけ人混みを避け、しっかりと歩くことを日課として課すようにしました。少し話が長くなってきましたので、具体的なエクササイスについては、次回ご紹介させて頂きたいと思います。

       ※事務局記:矢野さんの「自粛下のレジリエントなエクササイス」(2)は、2022/11/1掲載予定です。