私達ほとんどの人間は、人生100年という長い時間を与えられているにも拘わらず、生が浪費と不注意によって、いたずらに流れ、気が付いた時には、過行くと悟らない生が、すでに過ぎ去ったしまったことに否応なく気づかされる。でもまだ人生は続く。これからの人生を、絶対に浪費すまい。
生は、使い方を知れば長い。しかし、あるものは飽くなき貪欲の虜になり、あるものはあくせく精出す無駄な労役に呪縛され、あるものは酒に溺れ、あるものは色情に狂う。また、常に他人の判断に生殺与奪の権を握られている公職への野心で疲労困憊する者もいれば、闇雲な利欲に導かれて、ありとあらゆる事業を起こし、土地を手当てし、交易をしに、海をわたる者もいる。多くの者達は、他人の幸運のやっかみか、おのれの不運への嘆きで生を終止する。
生の使い方を知れば、これからの人生は長い。今現在の自分のおかれている状況に感謝し、毎日を楽しむ。後は、後世に何かを残す。大それた事ではなくどんな事でも良いとおもっている。