【Kissの会 ゲスト投稿 no.93】  「無謀な挑戦…『鎌倉殿の13人』との格闘」

2023-02-01 (7期生) 高橋豊房さん

 

昨年1年間、つくづく無謀なことをしてしまったと思わず恥じ入ってしまうことがある。無謀にも大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の展開に合わせて、毎回放送が終了すると、「つまらない独り言 大河ドラマ『鎌倉殿の13人』与太話」と称してFacebookに投稿をするということを始めてしまったのである。


この無謀な挑戦は令和4年1月10日から、

 「つまらない独り言 大河ドラマ『鎌倉殿の13人』与太話 良くも悪くも三谷作品 NHK大河ドラマ見てな

  い人には本当につまらない独り言なので跳ばして下さい。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が始まった。

  小栗旬さん演ずる北条義時が主役である。三谷幸喜氏が脚本を書いている。第一印象は良くも悪くも三谷

  作品ということ。NHKは「平清盛」で時代考証を忠実に再現して、逆に不評を買った。ということで三谷

  氏の起用となったのだろうか。早速、登場人物の会話に三谷色満載。軽快だが軽薄さもあり。しかし実際

  どういう言葉使いかは不明。ドラマだから史実から大きく逸脱しない限りは許そう」

と始まった。これに、👍いいね!を23人超いいね!を2人のFacebook友達からいただいた。コメントでおだてられて図に乗ったのがいけなかった。ここからドラマ終了までのおよそ1年間、Facebook投稿との苦闘が始まるのである。

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           ← 左/上写真は共に筆者のFacebook


私は、専攻科の終了論文にこのドラマの中でも取り上げられた「曽我兄弟仇討事件」に関することを書いた。また、私の郷土には源頼朝が旗揚げした石橋山(小学校、中学校の校歌の歌詞に入ってる)があり、曽我兄弟が育った地域もある。鎌倉幕府に大いに興味があったので少しだけ勉強をした。そしてRSSC卒業後3年間ほど某大学で鎌倉幕府の正史と言われる『吾妻鏡』を講読する講座を受講した。

 

そんなわけでFacebook友達に自分の知識をひけらかそうと思いあがってしまったのである。ところが始めてみると、三谷幸喜氏の脚本展開に翻弄され、うーんそう来たか、ちょっと違うかなあ、ドラマだからなあなど思いながら、でも👍いいね!たくさん欲しいなあと手元の参考文献の読み直しやネットで画像探しなど投稿のための悪戦苦闘の日々が続くのであった。

 

しかし、Facebook友達の暖かいコメントや励ましもあってどうにか1回も欠かさず投稿することができた。そして最終回が終わって、

 「つまらない独り言 大河ドラマ『鎌倉殿の13人』与太話㊽(最終話)  長い旅が終わった。

  さてドラマは今回で終了した。前半は『頼朝とゆかいな仲間たちの国盗り物語』。後半は『仁義なき戦い

  ―御家人編―』の様相を呈していた。鎌倉幕府は元弘3年(1333)年に滅亡する。頼朝が挙兵してか

  らおよそ150年。東国の兵(つわもの)たちの『俺たちの国』は完成を見たのだろうか?武士が完全に

  天下を掌握するのは、比叡山を焼き討ちしたあの男が中世秩序を破壊し、その男の草履とりだった男が組

  み立てなおし、最後に次回の大河ドラマの主人公となる男が完成させるまで待たねばならない。しかし、

  『頼朝とゆかいな仲間たち』は中世秩序が漏れ出す大きな穴をあけたことは確かであろう。この与太話を

  始めてからおよそ一年。よくぞ続けられたものだ。自分で勝手に始めておいて言うのも変だが、これで

  日曜夜と月曜日は気楽に過ごせそうな気分である。お付き合いいただいた皆様まことにありがとうござい

  ました」

と締めくくった。

 

とはいえ源頼朝の挙兵から始まり、北条義時の死で終わるおよそ45年間の物語に付き合ったおかげで自分の知識のブラッシュアップにはつながったと思う。その意味ではNHK、三谷幸喜氏、Facebook に感謝せねばなるまい。そして、お付き合いいただいたRSSCのFacebook友達にも感謝感謝である。拙い投稿に1年間ありがとうございました。